山梨と宝石「日本の神々『ウカノミタマノカミ(宇迦之御魂神)』2」52
ところで、ウカノミタマは、スサノオ(須佐之男命)とオオヤマツミ(大山津見神)の娘であるカムオオイチヒメ(神大市比売)との間に授かった兄妹、オオクニヌシ(大国主命)に協力してスクナヒコ(少彦名神)とともに出雲建国・国土経営に大いに貢献したと言われるオオトシカミ(大年神)の妹にあたる。ちなみに要となる神々を次々と世に送りだしたスサノオは、初め誓により宗像三女神を誕生させたのち、最初の妻であるクシナダヒメ(櫛名田比売)との間には子孫で、やがて出雲大社の主神となるオオクニヌシを輩出している。ウカノミタマは、『古事記』では「宇迦之御魂神」、『日本書紀』では「倉稲荷魂命」と表記され、伊勢神宮下宮に鎮座し天照大神の朝夕の大御饌(おおみけ)を仕へ奉るトヨウケヒメノカミ(豊宇気比売神)でもあり、その職名はオオミケツヒメ(大御膳之神)という。五穀などを司るウケモチノカミ(保食神)のオオゲツヒメ(大宜都比売神)と混同されるが全く別の神である。また、そのトヨウケヒメは、イザナギ(伊弉諾尊)、イザナミ(伊奘冉尊)の夫婦時代の最後の子であるワクムスビノカミ(和久産巣日神)の子で天孫降臨の際、天下った神とされている。それはそうとして、『記・紀』は全般的に学者による神の表記の誤読もしかり、登場する神の付け足しや削除、時代錯誤が見受けられるなど当時の権力者による改ざんがあったと思われる。
さて。(株)クロスフォーから稲穂をモチーフにした黄金に輝くリング興隆(KOURYU)がでた。
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