宝瓶宮(みずがめ座)とジルコン(風信子‘ヒヤシンス’)石
数万~数億年前の岩石や化石の(放射)年代測定に用いられる、地球上で最も古く重要な鉱物ジルコンは、おもにマグマが冷えて固まった火成岩の中から結晶として広域で産出される。ジルコンの語源は諸説あるが、和名になっている‘ヒヤシンス’(石)とは、古代ギリシャの赤褐色系のジルコンの呼び名。ギリシャ神話に登場する美少年ヒュアキントス(Hyakinthos)が怪我をして亡くなった際に、その血で染まった草から花が咲いたことから名付けられたという。
宝石品質の無色透明のジルコンはダイヤモンドに匹敵する高い屈折率をもち、ブリリアント・カットを施すと金剛光沢の輝きと、ファイアと呼ばれる7色の煌めきを放つ。それ故に合成キュービックジルコニア石(硬度は8~8.5でダイヤモンドと同程度の高い屈折率)が普及するまでは、ダイヤモンドの代用品(マチュラダイヤモンド‘Matura diamond‘ )として注目された。ダイヤモンドと違う点は、ジルコンの下に置いた文字が二重に見えたり、石の中を覗くとファセット加工の線がダブって見えること(ダイヤモンドにはないダブリング現象)。また硬度も7.5と低い。ジルコンの色相の幅は広く、そのなかでも人気のある綺麗な青色は殆どが加熱による。
宝瓶宮は自由で革新的なうえ、人々との繋がりやネットワークを築き上げるので(土星の支配による)、信条が異なる多様な社会を築いて維持する上で大きな働きをする。一方、基本的に自分の流れのなかの感覚を重要視するあまり頑迷固陋に陥りやすく、周りとの協調性に欠け衝突したり誤解を招くことも多い。ヒヤシンス石(ジルコン)は目標に向い突き進むとき保持すると、その過程で生じる様々な現象を吸収しながら無限の可能性を見いだして別次元へと成長させてくれる宝瓶宮には特にオススメだ。