山梨と宝石「日本の神々『アメノウズメ(天宇受売命)』3」41
のちにウズメは、アマテラスからサルタヒコの名を明かしたことからその名を負って仕えることとなり猿女(サルメ)という名前を与えられサルタヒコの妻に。さらにサルメノキミ(猿女君・猨女君)の祖神となる。やがて、サルタヒコはウズメに付き添ってウズメの原郷である伊勢の狭長田(さなだ)の五十鈴川(いすずがわ)に行く。このときに、猿の男(サルタヒコ)と猿の女(アメノウズメ)は、男女一対の神として結婚したという解釈もされている。
ある日ウズメは、サルタヒコが日向国(ひゅうがのくに)に行ったのを見送った後、大小の魚を集めて天孫(ニニギノミコト)に仕えるかどうか尋ねた。みな「仕える」と答えた中でナマコだけが何も答えなかったので、ウズメはその口を小刀で裂いてしまった。これが原因でナマコの口は裂けているという。このエピソードは、ウズメがただ美しく妖艶であるだけではなく激しい気性も持ち合わせていた凄ぶる神だったことを現わす。ちなみに、ウズメの功績により代々の天皇は志摩国から新鮮な海産物が献上される際には、猿女君(祖人ウズメ)に与えるそうだ。
さて、(株)クロスフォーから光に満ちたウズメをイメージするデザインのペンダント黎明(REIMEI)が出た。