獅子宮(しし座)とアンバー(琥珀)
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アンバーは人の爪ほどの硬度で、その暖かい光沢と透明感のある黄金を思わせる色合いは、大地と太陽のパワーを宿すと言われる。樹木が二酸化炭素を吸って酸素を吐くように、マイナスエネルギーをとって心身にプラスエネルギーを循環させるので、これを身に付けると悪霊を払い、病気に効いて(成分のコハク酸は鎮痛剤)幸運をもたらすとされた。中世のキリスト教のロザリオは大半がアンバーだ。その語源はアラビア語の「Anbar(アンバル)」意味は、龍涎香(マッコウクジラの腸内に発生する結石で、希少性の高い香料)のような香り。当時琥珀の取引を一手に担っていたアラブ人は、龍涎香と同じ性質(海原に浮き暖めると芳香が漂う)を持つ琥珀が重ったのだ。
太陽を守護星とする獅子宮は、情熱的で明るく正義感が強く、包容力に行動力が伴うので集まってくる人々の上に立つ。一方、眼中無人になりやすくトラブルを招き、身心ともに停滞ぎみになる。そんな獅子宮にとってアンバーは力強い守護石だ。