山梨と宝石「日本の神々『櫛名田比売』1」47
日本の神話にて最初に刻まれた神の名は、アメノミナカヌシ(
天之御中主神)といい、タカミムスビ(高御産巣日神)とカミムスビ(神産巣日神)を加えた三神を天地根元の神と称して、つぎにウマシアシカビヒコジノカミ、アメノトコタチノカミなど初めて生命の根元を設けるも未だ高天原にあったこの五神を以降の神々と区別し「コトアマツカミ(別天神)」と呼ぶ。この時代は天地創造時代で、やがて天と地が分かれ舞台は日本の国土形成・経営時代へと移り、クニノトコタチカミをはじめに神々が生まれるが、それらに携わる八百万の神を生んだのは最初に夫婦神として登場するイザナギ(伊奘諾尊)・イザナミ(伊奘冉尊)で日本の歴史的な祖人とされる。その天つ神のなかで、いわずと知れた三貴子のアマテラス(天照大神)、ツキヨミ(月読命)、スサノウ(素戔嗚尊)らの前に生まれた神々の中には、地上世界の支配者・山の神オオヤマツミ(大山津見神)がおり、カヤヌヒメノカミ(鹿屋野比売神=野の神)と結婚する前に、単独によって5人の子をもうけた。その1人がコノハナサクヤヒメ(木花之佐久夜毘売)で、ニニギノミコト(瓊瓊杵命)と結婚してホホデミノミコト(穂穂手見命=山幸彦)が生まれ、その息子ウガヤフキアエズとともに2代にわたり海神オオワタツミ(大綿津見神)の2人の娘である豊玉毘売、玉依毘売の間に子をもうけ、のちの神話上の初代・神武天皇とつながっていく。いわゆるオオヤマツミは天津日嗣(あまつひつぎ)の天孫族と固く結びついたのだ。それを祝うようにサクヤヒメがホホデミを生んだ時にオオヤマツミは大喜びして、さっそく天甜酒(あめのたむざけ)を造り、天地の神々にお供えして祝った。これが稲から酒を造ったはじまりとし、オオヤマツミを酒解神(さかどきかみ)といい、サクヤヒメを酒解子神(さかどきのこかみ)と呼び、酒造りの祖神となった。一方で、サクヤヒメの兄姉にあたるアシナヅチ(足名椎命)、テナヅチ(手名椎命)は兄妹でありながら夫婦となり出雲国(島根県)に住みつき8人の娘をもうけるが、ヤマタ(大勢)のオロチ(高句麗の地)族に毎年1人ずつさらわれてやがて娘はクシナダヒメ(櫛名田比売命)1人となった。
さて、クロスフォー(株)から櫛名田比売の櫛と稲穂をモチーフにしたペンダント豊穣(HOUJOU)が出た。
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