Jewelry sommeliere

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NY州立大学FIT卒業。 米国宝石学会鑑定・鑑別有資格(GIA-GG,AJP)。 CMモデル、イベント通訳コンパニオン、イラストレーターなどを経て、両親の仕事を手伝い十数カ国訪問。現在「美時間」代表。今迄培ってきた運命学、自然医学、アロマテラピー、食文化、宝石学などの知識を生かし、健康で楽しく感動的な人生を描くプランナー、キュレーター、エッセイスト、ジュエリーソムリエール(Jewelry sommeliere)

2024年11月4日月曜日

週刊NY生活No.944 1/20/24' 宝石伝説72「日本の神々『木花之佐久夜毘売』2」45

    
山梨と宝石「日本の神々『コノハナサクヤヒメ(木花佐久夜毘売)』2」45


 燃えさかる炎のなか、アタツヒメ(神阿多都比売)別名コノハナサクヤヒメは「三火神」のホデリ(火照命)別名・ウミサチヒコ(海幸彦)、次にホオリ(火遠理命)別名・ヤマサチヒコ(山幸彦)、そしてホノアカリ(火明命)を生んだことになっているが『記・紀』による違いがある。そのなかで古事記にも登場しないホノアカリの別名は、『旧事記』によるとニニギノミコト(瓊瓊杵尊)の兄のニギハヤヒ(饒速日命)で、正しくは「天照国照日子天火明櫛玉饒速日命」という。『記・紀』にて多く語られていないが、彼は天盤船に乗ってヤマトに天降り、当時、第1期ヤマト王朝のエミシ(本来の天皇族)で大和地方を支配していたウガヤ族のナガスネヒコ(長髄彦)の妹のミカシキヤヒメ(未炊屋媛)をめとり、天香山命、宇麻志麻治命という子どもをもうけて、のちに神武東征に加わり、物部氏、海部氏、尾張氏などの祖となった説がある。

 ところで、ある日、海彦・山彦兄弟は猟具を交換してヤマヒコは魚釣りに出かけるも兄の釣り針を失くして途方に暮れているとシオツチノカミ(塩椎神)から、海底の宮殿に行くように言われさっそく赴く。そして海神のオオワタツミ(大綿津見神)と、ヤマヒコを見るなり結婚を決めた娘のトヨタマヒメ(豊玉姫)に歓迎され、なくした釣り針を探し始め、咽喉に釣り針が引っかかった鯛がいたので調べると兄のものだった。ヤマヒコは数年間そこに留まってから釣り針を返しに行くもウミヒコの怒りは収まらず、兄に呪いをかけて屈服させた。その後、トヨタマヒメは、地上での出産を覗くなと告げるもヤマヒコが禁を破ったので、ウガヤフキアエズノミコト(鸕鶿草葺不合尊)を生むと海に去った。その妹タマヨリヒメ(玉依姫)により育てられ成人したフキアエズは、なんと叔母であるタマヨリヒメを妻にして4人の子をもつ。そしてその内のワカミケヌノミコト(若御毛沼命)は神話上の初代・神武天皇となる。ちなみに、韓国の古代史によると伽耶国の本家は上伽耶で「ウガヤ」を称する。またその名があるのは、神武の王朝が天つ神の系譜のなかでも最高の血筋であり『東日流外三郡誌』『竹内文書』によると、神武王朝以前にウガヤ王朝が七十三代続いていたという。

さて、(株)クロスフォーから木花佐久夜毘売をイメージしたペンダント花雫(HANASHIZUKU)がでた。


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