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津延美衣(つのべみえ)NY州立大学FIT卒業。米国宝石学会鑑定有資格者(GIA-GG,AJP) 運命学・自然医学・アート・アロマテラピー・食文化などの知識を元に感動的な人生を描くプランナー・エッセイスト・キュレーター兼ジュエリーソムリエール(Jewelry sommeliere) 美時間代表。

2026年6月7日日曜日

週刊NY生活No.10034/19/25 宝石伝説87縁起物と宝石「天赦日に蛇の指輪」7

           
           縁起物と宝石「天赦日に蛇の指輪」7

 

 白蛇は、神(弁財天)の仕えとしての存在を私たちに知らしめる意味で実存の姿で現れたとされる。ところで弁財天とは、インドの最も古い聖典『リグ・ヴェータ』において、聖なるサラスヴァティ川の化身で地球上の大河を司り、息とし生きるものの生命の根源である水の神様サラスヴァティのことで、よどみなく流れる水のように弁舌がさわやかであるとの連想から「妙音天」「弁才天」「大弁功徳天」などと意訳される。いわゆる流れるもの全てをになう(言葉・弁舌や知識、音楽など)女神のことで、日本には仏教伝来時に『金光明最勝王経』を通じて中国から伝えられた。この女神は、神仏習合思想の本地垂迹(ほんじすいじゃく)にて、日本神話に登場する宗像三女神の一柱である市杵島姫命と同一視されることが多く、さらには古くから日本人に「幸福は海の向こうからやってくる」という考えがあったことに由来する『七福神』(七つの災難が消え、七つの福が生まれるのを意味する仏教経典『仁王教』の中の「七難即滅、七福即生」という言葉が元になったという)の一尊として宝船にも乗っている。

 インドのヒンドゥー教による宇宙の成り立ちと根源は、創造(ブラフマー神)・維持(ビシュヌ神)・破壊(シバ神)で、これら3神は一体と考えられトリムールティ(三神一体)と呼ばれ、紀元前500年以降に定着されたと考えられている。サラスヴァティはそのうちの創造の神ブラフマーの妻で、日本に入って来てから、技芸ごと、財運=商売繁盛などをもたらす胡座を描いて流暢に琵琶を奏でる妙音弁財天と呼ばれ、白蛇は弁財天の一部でもあり眷族となって、本来の不老長寿の力を発揮し弁天さまを支えながら財運の部分を掌る。国内には弁財天や白蛇神を祀る神社仏閣が多く点在しており三大弁財天は、安芸の宮島大願寺、近江の竹生島宝巌寺、江ノ島神社といわれ、それらに天川村の天河大弁財天社、金華山の黄金山神社が加わり五大弁天となる。一方で、八本の腕にそれぞれに宝珠や輪宝、剣・鉾・鉤(かぎ)・長杵・鉄輪・羂索(けんさく)などをもち、頭上には宇賀神(うがじん)(蛇の体と年老いた男の顔の姿の穀物神)を頂く、財運向上や金運上昇、開運、勝負運などのご利益があるとされる八臂弁財天が存在する。

 さて、天赦日(中国の伝統的な暦で、吉祥を招く日として重要視されている)に蛇の指輪をすると幸運を引き寄せると言われている。

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