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津延美衣(つのべみえ)NY州立大学FIT卒業。米国宝石学会鑑定有資格者(GIA-GG,AJP) 運命学・自然医学・アート・アロマテラピー・食文化などの知識を元に感動的な人生を描くプランナー・エッセイスト・キュレーター兼ジュエリーソムリエール(Jewelry sommeliere) 美時間代表。

2026年6月7日日曜日

週刊NY生活No.995 /2/15/25 宝石伝説85縁起物と宝石「巳(蛇)と指輪」5

            
           縁起物と宝石「巳(蛇)と指輪」5


 今年(2025年)は2月3日から、十干の「乙(きのと)」と十二支の「巳(み)」が組み合わさった干支「乙巳」となった。十干は中国でもともと一から十を数えるために使われてた言葉で、陰陽五行にも通じる考え方から5つの要素の木・火・土・金・水にそれぞれ「陽=兄(え)と「陰=弟(と)」があり、合わせて干支(えと)とした。乙は「木の要素をもち、草木がしなやかに伸びて横へと広がる様子の意味。また巳(み・へび)は、神様の使いとして大切にされてきた生きもので、脱皮を繰り返すことから不老不死のシンボル。そこから、「乙巳」の年は、昨年の節分から今年2月2日までの「甲辰(きのえたつ)」がもつ意味合い(力強く、陽気で積極的なエネルギーに満ち溢れ、大きな動きがあり良い方向へと変わる。さらに、あまねく光に照らされ急速な成長と変化が起きる)を引き継いで、再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく年になるといわれている。日本の「今昔物語」にて、雷が発生すると龍のような姿の雷が大きな音とともに落ちると周りがふるえることから、振動の意がある「辰(ふるう)」は「龍」に喩えられ「辰」=「龍」になったとのこと。インドの神のナーガ(蛇神)は仏教に取り入れられ、中国古来の龍神信仰と習合して龍王となった。その龍は、角・四足・鱗のある蛇体で、水中に住み雲や雨を起こしたり飛行して稲妻を放つ。この龍が日本に伝来し、蛇信仰に影響を与えていく。そして仏教に取り入れられた龍は仏法を守護する八部衆に数えられ、『法華経』では八大龍王として説かれている。八大龍王の力を借りて雨を降らせる祈雨の法が僧侶によって行われていくと、その信仰は民間に伝わり龍神に雨を乞う行事が全国的に広まっていくが、水をつかさどる性格は龍と蛇は重なりあい、「龍蛇神」として人々の間でも信仰されるようになった。そもそも龍(辰)と蛇(巳)は切っても切り離せない関係で、四文字熟語にも登場する。それらは、「辰巳天井」(干支にちなみその年の相場展開を言い表した高値を付けるの意)「辰巳言葉」(江戸時代に深川の遊女や芸者が威勢のよさを売り物にするため用いた「ありんす」「ござんす」など)「辰巳下がり」(言葉や行動が柔らかく洗練されている様子を指す) なお、「辰巳上がり」とは粗暴な言動を指す。

 さて、蛇は不老長寿を連想させることから、縁起の良い白金や黄(金)による蛇の指輪などを普段から身に付けるとお守りになる。

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