山梨と宝石「日本の神々『天照大神3と市杵島比売命』とジュエリー30
宮(内宮・伊勢市宇治)と、その御饌(みけつ)神-食べ物の世話をする神を祀るとされる豊受大神宮(外宮・伊勢市山田)の二つを総称したものだ。その天照大神という神名は、わりと新しい時代に成立したもので『日本書紀』によると、石器時代から日本にあった称号ではなく当時はオオヒルメムチ(大日霎貴)と呼ばれ、高天原で田を作ったり、神衣を織ったりして、祭祀を司り日に仕える巫女すなわちシャーマンだった。民俗学的見地からは、アマテラスオオミカミを皇祖神とする天孫種族は縄文時代晩期までに、稲作と機織りの技術をたずさえて九州地方に渡来した種族といわれる。そのころ、初代天皇の崇神天皇(神武天皇、応神天皇とも同一人物との説あり)は、宮廷内にアマテラスとヤマトオクニタマ(倭大国魂)の二社を同床させることは「神の勢いを畏れて共に住みたまふ安からず」といって、皇女をつけたアマテラスを宮廷の外に遷し次の崇仁天皇により伊勢に鎮座させた。そのときアマテラス大神がトヨウケ(豊受)大神を伊勢に呼んだという伝承があり、伊勢に祀られるようになったその起源は、九州の宇佐神宮の御炊殿で祀られていたウカノミタマ(宇迦之御魂)でトヨウケ大神のことだといわれる。また、ニ所宗廟だった宇佐神宮の中央(上座)に祀られている比売大神はアマテラスとスサノウの誓約(うけひ)によって生まれた三女神で(宇佐家の伝承によるとアメノミクダリノカミのこと)称号はイチキシマヒメノミコト(市杵島比売命)。この三位一体の神はそれよりきわめて古くから祀られており、その出生の次第から順序ならびにその居所までいずれも定めにくい奇異な神といわれるが、古代うさ(菟狭)国の拠点があった安芸国にイチキシマヒメノミコトとして総本社(現在は厳島神社)に祀られている。アマテラスから「天孫を助け奉りて祭られよ」と詔勅が下され宗像三女神としても配置された。一方で、初代、宇佐明神(応神天皇)別名「誉田真若」に降嫁したことから比売大神がなぜ上座に居られるのかがこれで理解できる。
さて、株式会社クロスフォーより胸元から御光がさすような天地開闢シリーズ、タイニーピン『光』(HIKARI)がでた。
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