Jewelry sommeliere

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NY州立大学FIT卒業。 米国宝石学会鑑定・鑑別有資格(GIA-GG,AJP)。 CMモデル、イベント通訳コンパニオン、イラストレーターなどを経て、両親の仕事を手伝い十数カ国訪問。現在「美時間」代表。今迄培ってきた運命学、自然医学、アロマテラピー、食文化、宝石学などの知識を生かし、健康で楽しく感動的な人生を描くプランナー、キュレーター、エッセイスト、ジュエリーソムリエール(Jewelry sommeliere)

2023年5月10日水曜日

週刊NY生活No.878 8/20/22` 宝石伝説55 山梨と宝石「日本の神々『天照大神1』と宝石28



                       山梨と宝石「日本の神々『天照大神1』と宝石」28


 八幡宮の総本社である大分県宇佐神宮のシャーマニズムの伝承によると、現世日本民族において少なくとも八種類以上の種族の混血分化は、日本列島の地理的・地質的、気候や環境の条件により進化・発展・繁栄し、125種のヒトの「種」が生成されたという。諸説あるが、襲名により何代も続いた初めての人格神イザナギ・イザナミの夫婦二神の交合によるもので、神話では八百万の神の誕生につながる。そして国土を開発しそれらを統治管理するため最後に生まれたのが、アマテラスオオミカミ(天照大神)・ツキヨミノミコト(月読尊)・スサノオノミコト(素戔嗚尊)の三貴子だ。そのなかの天照大神は皇室の先祖といわれ、『記・紀』によると最初に神と崇めたのは天武天皇。それは「天皇を神とし、伊勢の皇大神宮は祖廊で同時に宇宙の中心である」とするもの。中国の陰陽五行説の万物の生ずる宇宙の根元は「太極」で、それを神格化して「太一」と呼び大空に不動のまま輝く北極星を「太一」になぞらえ軸とした。この北極星の周囲を巡る北斗七星は、天帝である「太一」の乗り物で、これを御して宇宙に乗り出し四方上下を治めると考えた。北極星は「北辰」ともよばれ古くから君主にたとえられるが『春秋合誠図』という書物に「天皇大帝は北辰の星」と記されている。大和王朝の大王自ら「天皇」を意識して名乗るようになったのは、聖徳太子が隋に遣った「国書」の中に「東天皇敬白西皇帝」とあるのが最初で、天武天皇以降のことになる。天武天皇は壬申の乱の際に天照大神を遥拝して「勝利を得たのは伊勢神宮のご加護があったから」と考えて特別視し、天皇即位後から伊勢神宮を天皇家専用の神宮とした。天照大神は「太一」であることに基づき、五十鈴川のほとりに皇大神宮をおいて内宮とした。さらに「天」を象徴する方位の「乾・西北」渡会の地に下宮として豊受大神を勧請した。神嘗祭(旧9月15日~17日)は、天照大神が豊受大神の神座の前で調理された神田の御稲を食べる宵明けの大御饌(おおみけ」の儀が営まれる最も重要視された祭りになる。ちなみに史実によるとなぜか、持統天皇(天武天皇の皇后)の伊勢巡行以後、明治に至るまで天皇の参拝もなく勅使しか派遣されなかったという。

 さて、株式会社クロスフォーから天地開闢シリーズ、天照大神の後光をイメージし、身に付ける人の願いが叶うようなペンダント『光』(HIKARI)がでた。


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