縁起物と宝石「今年の干支『午(馬)』とジュエリー3」20
ところで日本に限ったことではなく馬があらゆる国々にてラッキーアイティムとなったのは、人々の生活に寄り添い多大な影響を与えてきた人類のパートナーであり、暮らしに密接に関わる縁起の良いものとして古くから大切にされてきたからだ。それら具体的に馬は、農耕・戦争・輸送など人々を支え活躍し、最後には骨や革など道具や衣類として利用され、モンゴルなど遊牧民の文化圏でも、馬は広い草原を横断する移動手段・食用・軍事用など生活には不可欠で、民族の象徴としても重要な存在となった。16世紀、アメリカ大陸に馬がもち込まれた際、ネイティブ・アメリカンの暮らしぶりは一変したという逸話もある。さらには、東南アジアで古くから民間薬として重宝されている、馬のたてがみや腹の脂肪などを火にかけ煮立たせ、不純物をろ過してつくられる「馬油」(ばーゆ)は、5~6世紀頃に、陶弘景(とうこうけい)「中国の南北朝時代(梁)に活躍した、道士、医師、学問の神様としても知られる博学多才な人物」が書いた「名医別録」という本に馬油の利用法を記している。日本にも約400年前に伝わり、昔から火傷や切り傷など様々な皮膚症状に万能油として現在でも重宝されている。


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