Jewelry sommeliere

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津延美衣(つのべみえ)NY州立大学FIT卒業。米国宝石学会鑑定有資格者(GIA-GG,AJP) 運命学・自然医学・アート・アロマテラピー・食文化などの知識を元に感動的な人生を描くプランナー・エッセイスト・キュレーター兼ジュエリーソムリエール(Jewelry sommeliere) 美時間代表。

2026年10月9日金曜日

週刊NY生活No.1046 3/21/26' 宝石伝説98縁起物と宝石「今年の干支『午(馬)』とジュエリー1」18

      
      縁起物と宝石「今年の干支『午(馬)』とジュエリー 1」18


 2026年の新年が始まったのは、旧暦(太陰太陽暦)によると例年1月21日~2月20日の間の新月の日が旧暦の1月1日に当たることから2月17日(火)となる。そして月の満ち欠けを基準とするため毎年のように日付は変わる。これをもとに、中国・台湾・韓国・シンガポール・マレーシア・ベトナムなど、アジア各国を中心に正月のお祝いをしており、日本も明治時代以前は同様だったが、現在では中華街や沖縄の一部地域、いくつかの神社・仏閣にて継承されている。近年よく耳にする春節とは旧正月の別名。今年の干支は「丙午(ひのえうま)」だが、その「十干十二支(じっかんじゅうにし)」とは、紀元前13世紀ころの中国の殷(いん)王朝で使われていた甲骨文字にみえる「十干」と「十二支」を組み合わせた干支(計60通りの暦のシステム)のことで、年・月・日・方位・時刻を表す暦や占いに使われ、60年で一巡(還暦)する思想だ。そして1日の区切りは24時間ではなく、日本でも江戸時代までは1日を12の刻(こく)に分けて生活していた。7番目の干支にあたる「午」は「午の刻」と呼ばれ、午前11時ごろ~午後1時ごろを指すことから、そのちょうど真ん中のお昼(12時)を正午と呼ぶ。ちなみに丙午は、十干の「丙」と「午」どちらも火の性質を持ちその力が増長される年とされ、江戸時代1666年生まれの八百屋お七の逸話(この干支に生まれた女性は気性が荒く、夫の寿命を縮めるといった迷信)が広まり風説となり、実に360年もの間、60年に一度巡ってくるこの年は女性の人生に深刻な影響を及ぼし、産み控えがあり出生数が大幅に減少したという。ところで、十二支に使われている漢字は一般の人々に馴染みのないものだったことから、身近にいて知られた視覚的に分かりやすい動物の漢字を当てはめ、十二支本来の漢字は、時間や方位、記号の役割として残された。それゆえに「午」には、太陽が最も高く昇る「正午」南の方角(午=火のイメージ)でエネルギーに満ちあふれ力強さを体現する存在である古くから人や物を遠くへ運ぶ「馬」が選ばれた。

 さて、「馬」は縁起物として国内でも「物事がうまく(馬)くいく」という語呂合わせや、力強く前進する姿から、成長、成功、運気を象徴するとされ、ジュエリーとして身に付けると幸運を呼び込み、新しい年へと力強く駆け抜けるような姿の馬はさらに良いといわれる。


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