Jewelry sommeliere

自分の写真
津延美衣(つのべみえ)NY州立大学FIT卒業。米国宝石学会鑑定有資格者(GIA-GG,AJP) 運命学・自然医学・アート・アロマテラピー・食文化などの知識を元に感動的な人生を描くプランナー・エッセイスト・キュレーター兼ジュエリーソムリエール(Jewelry sommeliere) 美時間代表。

2026年10月9日金曜日

週刊NY生活No.1042 2/21/26' 宝石伝説97縁起物と宝石「太陰太陽暦とムーンストーン」17

        
        縁起物と宝石「太陰太陽暦とムーンストーン」17


 現在、日にちを見るのに西暦いわば新暦(グレゴリオ暦・太陽暦)を使っているが、明治初期までは旧暦(太陰太陽暦)を使っていた。「太陽暦」とは『太陽』の周りを地球が一周することで換算されるが、端数がでるのでそれを調整するための4年に一度1日を追加する閏年(うるうどし)を設けた。紀元前の古代から使われてきた「太陰暦」は『月』の満ち欠けで日にちを換算したもの。月は様々な生き物に影響を与え満月に産卵する生き物も多く、潮の満ち引きも大きく関係している。また満月の前に種まきをすると根付きが良いとされ、盛んだった農業や漁業において新月や満月を見ることはとても重要だった。月はおおよそ15日間かけて満ち、同日間かけて欠けていき、月が全く見えない「新月」から次の「新月」の前日までを1ヶ月とみなし月の形に合わせて呼び名をつけ日にちを数えていた。古代の人々は夜空の月を見ることで日にちの間隔をもっていたのだ。ところが、月の周期で数える「太陰暦」の1年は約354日になり、3年経つと33日(約1カ月)も短くなってしまうので3年に一度、1年を13カ月とする閏月を設け「太陰太陽暦」とした。この歴は、生物に密接な『月』の満ち欠けと、季節に関係した『太陽』の両方を考慮した素晴らしい暦であり1300年以上もの長い間日本で使われてきたが、明治5年12月2日をもって終了となり、翌日から太陽暦の1873年1月1日となったので大晦日も無くなり、いきなり年が明け当時は大混乱になったという。欧米化・近代化に合わせて、明治政府により突然、改暦されてしまったのだ。その頃、暦の扱いは領歴商社に特権があり伊勢神宮庁のみがカレンダーを発行したので、お伊勢参りのお土産にはカレンダーをお目当てに日本全国からたくさんの参拝者が訪れたという。ちなみに、日本においてお正月は新暦で祝うのが一般的だが、神社やお寺では旧暦を重んじ祭事を執り行なうところが今でも多い。

 さて、月の光が封印され神秘的なパワーをもつと信じられてきたムーンストーンは、直感力を高めてくれ幸運と健康をもたらすお守りとして古くから愛されてきた。日本語で月長石と呼ばれる宝石で、フェルドスパー(長石)に見られる光の散乱や屈折が特徴で、光が浮かび上がるような様子が月の光をイメージさせることからムーンストーン(月の石)と名付けられた。


0 件のコメント:

コメントを投稿