山梨と宝石「サンリの(宝石)オウ誕生」10
ところで、山梨県といえば世界一の宝石研磨地ドイツのイーダーオーバーシュタインに次ぐ日本の宝石のメッカだ。そこにもう一人のサンリ(宝石)王が現れる。
その方は、ダイヤモンドのカットでもっとも有名な「ラウンドブリリアントカット」に並ぶ、クロス(十字架)のような輝きが出るクロスフォーカットや、宝石の最大な魅力のひとつであるシンチレーション(キラキラと揺らいで輝く)を最大に引きだす石留め方法などを、世界に先立ち生みだした株式会社クロスフォー社長の土橋秀位氏だ。
山梨県、日蓮宗総本山の身延山久遠寺のある身延の周辺で産声をあげた、どこかしら日蓮大聖人に似かよった土橋氏は、高校を卒業すると一度は宝石と関係のない企業に就職するもわずか2ヶ月で退社。雇われの身が性分に合わず、自立しかないという結論を下したのだ。そして大学に進学するが、在学中に海洋資源の探査などを行う一方で、世界を放浪するような仕事にも憧れを抱きだす。その矢先の東南アジア滞在中「サンリの(宝石)王」への階段を上がって行く(宝石業界に進出)キッカケとなるできごとが起こる。それは、あまりの美しさに心を奪われるような、宝石の原石に遭遇したことだ。「原石を調達して山梨の宝石職人に売ればビジネスになるのでは」と閃いたのだ。
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