Jewelry sommeliere

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NY州立大学FIT卒業。 米国宝石学会鑑定・鑑別有資格(GIA-GG,AJP)。 CMモデル、イベント通訳コンパニオン、イラストレーターなどを経て、両親の仕事を手伝い十数カ国訪問。現在「美時間」代表。今迄培ってきた運命学、自然医学、アロマテラピー、食文化、宝石学などの知識を生かし、健康で楽しく感動的な人生を描くプランナー、キュレーター、エッセイスト、ジュエリーソムリエール(Jewelry sommeliere)

2024年2月5日月曜日

週刊NY生活No.933 10/21/23' 宝石伝説69「日本の神々『猿田彦神』1」42

         
 
山梨と宝石「日本の神々『猿田彦神』1」42


 日本の神話においてひときわ謎の多い神がいる。それは天の岩戸隠れや天孫降臨にて活躍する千両役者のようなサルタヒコノカミ(猿田彦神)のことで、それらの史実としての年代は猿田族が稲荷山を占領したよりずっと後世の出来事であって、中期縄文時代の中葉と考えられている。その天孫降臨に際して先導役をつとめたというサルタヒコノカミの説話は日本の神社祭式に大きな影響をおよぼし、各地の神事で天狗鼻の赤い鬼面をかぶった者が神幸(じんこう)の先頭に立っているのもこれに由来するという。さらに天皇がアマテラスオオカミの子孫として、日本の国土と人民を統治する正当性をもつものであることを示す上において、サルタヒコノカミの功績を大きく認めさせることにより、その説話の内容に権威を与えて政治的にもっとも重要な意義をもつようになったといわれる。

 ところで、原日本人の日本列島における集団生活の起源を考古学的に実証するものとして、1975年3月26日付毎日新聞の朝刊に次のような見出しの記事が掲載された。日本最古タテ穴住居 小学生発見の大台野(岩手)遺跡「一万八千年前」と東北大調査団が確認。この遺跡は、それ以前に発見された旧石器時代の住居跡として断定されている鹿児島県の上場遺跡を約三千~五千年も上回るわが国最古の住居跡で、これにより原日本人である猿田族発祥の地はカムチャッカ半島からシベリア方面、さらに奥羽地方から裏日本方面であることが確認されたという。その後、猿田族は南下し、そこに以前から居た宇佐族を追いだして京都の鞍馬山に拠点を移し占拠した。サルタヒコノカミを崇拝し、その性質は獰猛果敢で『延喜式祝詞』には「荒ぶる神」と称せられ、一般には「鬼」といわれたり、「天狗」と呼ばれ、古語に「ししむら(肉叢)を喰らう」とあるように、鳥獣の生肉を食い、人肉まで食ったので、口はいつも血で赤く染まっていたと伝えられている。そのサルタヒコノカミを祀る神社は『延喜式』神名帳によると、伊勢国の名神大社となっている現在の三重県松阪市の西方の丘陵の裾にある一志郡(いちしのごおり)の阿射加神社(あさかのかみしろ)である。そのほか、伊勢市宇治山田町に猿田彦神社がある。

 さて、(株)クロスフォーから猿田彦神の邪視(万災解除)をイメージしたペンダント邪視(JASHI)がでた。


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