山梨と宝石「日本の神々『アメノウズメ(天宇受売命)』2」40
天の岩戸隠れは、弟・スサノウが母のいる黄泉の国へ向かう途中で姉へ別れの挨拶をする目的で伺ったときに働いた乱暴を、高天原を侵略しにきたとアマテラスが勘違いしたことが発端とされる。その訪問をアマテラスに報告したのはウズメのようで、さらに後の「国譲り・葦原中国平定(これは日本神話で最も大きな出来事の一つ「天孫降臨」を指す)」の際にも大活躍する。アマテラスら高天原に暮らすのが『天津神』一方で、葦原中国を平定して暮らしていた土着の神『国津神』オオクニヌシは、突如として自分の孫にあたるニニギノミコト(邇邇芸命)に葦原中国の支配を任せたかったアマテラスから「国を譲れ」と迫られたのだ。オオクニヌシらは最初は抗うものの、天津神の圧倒的な力の前になす術がなく従わざるを得なかった。高天原から降りて(=海から渡来する意味の説あり)そのサポートにあたった5人の五伴緒神(いつとものおかみ)が同行したなかにもウズメがいて、大役を任される重要な神であった。
一行が高天原から天降りしていると、葦原中国の国津神の一人が行く手を阻んだ。すると、アマテラスとタカミムスビ(高御産巣日神)はウズメに、「女神であるものの、男神と向かい合っても気後れすることもないと思うので、そのもののところへ行って正体を確かめてきなさい」といった。その時の様子を『日本書紀』では次のように記述している。「その胸乳をあらわにかきいでて、裳帯(もひも)を臍(ほそ=ヘソ)の下におしたれて、あざわらひて向きて立つ。」 つまり、ウズメが乳房をあらわにし裳の紐を臍の下まで押したれて、あざ笑いながら国津神に向かって名を尋ねると、「国津神のサルタヒコ(猿田毘古)」と名乗った。
さて、クロスフォー(株)から天宇受売命が踊る躍動感を表したリング舞踏(BUTOU)がでた。
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