山梨と宝石「日本の神々『天地開闢』とジュエリー」24
宇宙の創造神ともいわれる日本神話の根元三神とは、天之御中主神(アメノミナカヌシ)・高御産巣日神(タカムスビ)・神産巣日神(カミムスビ)といわれ、そこから四~七代目の神(ウマシアシカビヒコデ・アメノトコタチ・クニノトコタチ・トヨクモノ)までは独神(ひとりがみ)で、ヒトの世には出現していない天神七代とされる。その後、八~十一代目の神(ウヒヂニ・スヒヂニ、ツノグヒ・イキグヒ、オホトノヂ・オホトノベ、オモダルノ・アヤカシコネ)、十二代目の神イザナギ・イザナミ(夫婦二神)から男女対偶の二神になり、現世に現れたことになっている。ヒトの生活ともいえる原始的な家庭生活は十代目のオホトノヂ・オホトノベからはじまったとされるが、この男女対偶神は子と母の対偶で『古事記』中巻、第一三九段「国の大祓を行う」の条にある、上通婚下通婚(おやこたはけ)の中に見られる。子と母と犯せる罪に該当する実母と実子とが交わりをすることだ。これは現代の道徳観からすればご法度であるが、人智が開けない道徳観が生じなかった原始時代において人類は、ほかの哺乳動物と同じような生殖をいとなんでいたようだ。
ところで、イザナギ(伊邪那岐)・イザナミ(伊邪那美)の夫婦二神の間にも曰くはあったが、天神の命により、天浮橋に立って矛を海におろしかきまわして引き上げる方法を繰り返し、日本の国土を形づくり、多くの子(神々)を生んだ。その時の瞬間をイメージしたジュエリーの1つ『いざなぎ』権與(KENYO)。市川九團次氏プロデュースによる株式会社クロスフォーから、待望の日本の神々にまつわる「天地開闢シリーズ」お目見えした。
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