山梨と宝石「伝統歌舞伎とダンシングストーンの融合」16
江戸時代の初期、出雲大社の巫女であった出雲阿国(いずものおくにの表記は当時の資料にはなく、口伝を筆記したなど諸説あり)は京にて、かぶき踊り(奇抜な格好でおかしなことをする「傾き者(かぶきもの)」と呼ばれる者たちの、扮装やしぐさを取り入れた踊りのこと)を舞っていたことでひときわ大きな人気を集めた。やがて、お国一座は京都で人気が衰えると江戸をふくめた諸国を巡業するようになる。三味線による囃子が新たに加わった、男装した遊女と遊女の猥雑なかけ合いのかぶき踊りは、遊女屋でとり入れられたことから「遊女歌舞伎」とよばれ、とうじ各地の城下町に遊里がつくられていたことでわずか10年あまりで全国に広まった。 一方で、お客にとってそこは遊女の品定めの場でもあったといわれる。まもなく、女性が舞台に立つと風俗が乱れるとの理由で女歌舞伎は幕府や藩によって禁止されるが、その後の少年らによって演じられる容色を全面にだす「若衆歌舞伎」も然りであった。のちほど歌舞伎は成人した男性が演じる名目で新たな上演のしかたが模索され、演劇の性格を強めることで舞台芸術として発展し現在に引き継がれていく。
さて、新ブランド【Re;sonate(リゾネイト)】の商品制作にはサンリ王のもとに、会社の副社長、スタッフと歌舞伎役者の市川九團次プロデュースにより進められた。身につける人の心に直接語りかけるストーリー性のあるデザインで、コンセプトは本物を知る女性に贈る上質さのなかに華やかさと粋な遊び心を感じさせること。その第一弾は、来月(9月)にローンチするという「花ひらく」シリーズで、心の奥底に秘めた才能を開花させる女性のエンパワーメントジュエリーとして、歌舞伎を語るうえには欠かせない5人の女性をテーマにしたモチーフになっている。
元来わたしたちは、きれいなものや風景をみたり触れたりなど感動することにより、モチベーションが上がって生きる力が湧いてくる。その最大なひとつはガイア(地球)から提供して頂くキラキラと輝く宝石で、太古の昔から人びとはそれに翻弄されながらも魅了し続けているのだ。
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